トップリーダーの思考

今私がやっているExecutive Coachingは、何かを教えようとしているわけでもなく、ただエグゼクティブとして、トップリーダーとしての思考を身につけることを推奨しているだけです。すべては学ぶ人の能力によるのです。

その能力にはものすごい幅があります。おそらく知識の1000倍はあるでしょう。何故ならば能力はエネルギーなので知識よりも拡張性があるからです。その能力を持たない人は落伍してしまいます。その能力とは何度もお話しているように知識の量・深さでは無く考える力のことです。その力の幅が差になるのです。思考力がなければ何事も前に進みません。

思考力のイメージ

思考力 = 思考の幅 x 思考の深さ x 拡張性のエネルギー

他人の素晴らしいことをあたかも自分の知識として話しても、自分にとっては何の足しにはなりません。むしろそれよりも劣ることでも自分で考えついた方がよいのです。そしてそれを他人に影響を及ぼすことができる人Influencerがリーダーであり、上に立てる人です。

リーダーにはそのような能力が必要です。勿論それが出来るためには人は必要最小限の、そして最新の情報がなければなりません。それは未来のトップリーダーとしての常識です。

私が行っているエグゼクティブコーチング(経営コーチング)ではこのような気づきを一緒に考えています。なぜならばAIの時代、シンギュラリティーの時代になっていくときに今までの思考をしている人達はどのようにして良いか考えられずに途方に暮れてしまい、子供たちの思考力にもついていけなくなります。

エグゼクティブ経営コーチは、リーダーが経営に必要なもの/ことを学ぶためのTIPSや、今までにない架空の情報を用いてその探索方法を考えるTIPSを提供し、そのプロセスをFacilitateし、自分で行動する癖がつき、潜在意識に落ちるまでのサポート役です。そのプロセスをエグゼクティブ一人ひとりに合った内容ですることが重要です。そのためには意図的に意見の食い違いをポジティブにすることが大切です。

人は一人で考えるよりも能力のある人と会話をすることにより新しい気づきが生まれるのです。

日本のリーダーは欧米のリーダーとは異なった文化習慣を持っています。戦後、日本の企業は年功序列で育ってきたリーダーやマネージャーにより成長してきました。日本のリーダーは会社のビジョン、会社の理念、戦略に基づいたことを戦術におとし、それを確実に実行する人です。すなわちマネージャーとそのチームメンバーをモチベートさせ、効率よく仕事をさせることで、欧米のように自分で戦略やビジネスモデルを考え挑戦をする人はものすごく少ないのです。

実際今でも従来のやり方を踏襲しているリーダーは多いのです。そのようなやり方はAIでもできます。AIは動機づけるという気持ち・マインドに関しては苦手と言われていますが、それもすぐにできるようになるでしょう。

グローバル時代に入った今、日本のリーダーに対する期待は全く違います。未来を見据えることができる会社のリーダーにみな魅力を感じているのです。たとえそのリーダーが考えた事が間違っていたり、率先垂範して行動しなくても品格あり、尊厳を感じることができるリーダー、影響力があり、哲学的思考を持った挑戦的リーダーに惹かれるのです。

真の未来型リーダーは新しいことへの挑戦と今までにないこと、すなわちアウト・オブ・ザ・ボックス(Out of the box)思考で物事を考え挑戦する人です。そのための思考法と行動を促すような企業文化を作り上げられる日本人リーダーに必要な経営コーチ(エグゼクティブコーチング)をするのがエグゼクティブコーチなのです。

そのためには日本国内だけで仕事をしていてはダメですし、また日本企業だけで経験を積んでもダメです。欧米企業の中でエグゼクティブとして本当のグローバル経験をし、且つ成功経験をしないとそれらの文化が理解できないだけでなく、他人にその文化を伝えることができません。

今までの日本の教育とシニオリティー(年功序列や生涯同じ会社での仕事、キャリアの変更が少ない人生)により日本企業はICT(Information, Communication & Technology)やAI思考を知識として理解できても行動として受け入れられないのです。ですから激変している世界経済とIT Literacyの変容の時代に合ったリーダーの変革をしなければならず、そのプロセスを私が作ってサポートしているのです。

その基本は絶対的な思考力とそれらを育む文化、環境です。それも経験、実体験がなければ根付きません。知識偏重教育の成果である限られた信念Limited Beliefが邪魔をして、現実的で実行可能な思考法と現実に出来る行動に結びついてきていないからです。今それを破ろうとしているのです。

第5次産業革命では産業だけでなく政治経済、文化までもがICT( Information and Communication Technology) 化されています。世の中の文化はInternetで共有され、またビッグデータ化されて世界中が未来に向かって進んでいます。日本は生産管理が盛んな国です。1990年代から始まったITによる生産管理、ERPはモダン化されていますが日本は当時効率よく大量生産するためのERPを導入しましたが、未だその巨大さに対して変革できていません。ダイナミックな変化を必要としているときに時代に取り残されたシステムを未だに使っているのです。

それを新しくするにはとても大きな投資が必要なのですが、その投資をするよりもすでにモダン化されているものを導入すればよいのです。固定電話もしかりです。後進国でさえ日本よりSmartphoneを多く使っています。最初に世界で一番多く導入されて今でも使っているものは他にもいっぱいあります。現金もそうでしょう。知識の蓄積も同様です。

しかし時間がかかる基礎技術は違います。最近では欧米の方が研究所を多く作り、世界中の学者や研究者を集めているのです。日本には誰も来ません。資金を使う目的がすぐお金になることに向いてしまっているからです。

衝突と反応のイメージ

では経営コーチは何をすれば良いのでしょう。変化への対応を考えれば良いのです。その際に気を付けなくてはならないのは、今までのアルゴリズムは通じなくなっていることです。思考力をもっと強いものにするためのコリジョンを多く起こさせ、その中で自分の思考を経験と実験によるConfigurationで考えられるようにならなくてはなりません。

このようなリーダーを育てるのが会社の企業風土であり、そして経営コーチの仕事なのです。これらを実現するために経営というものを媒体としてコリジョンをたくさん起こし、思考を鍛えるのです。

杉井 要一郎

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