自分の価値観をしっかりと持ち、ぶれない人生を送る

あなたの会社のチームでは忖度(出世欲や自己保身等から、上の人間の心情を汲み取り、本人が自身の行いに「公正さ」を欠いていることを自覚して行動すること)が蔓延していませんか?

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あなたは毎日上司の顔色をうかがい、一生懸命ゴマをすり、上を見ながら仕事をし、過剰に上司に忖度していませんか? 社員が無意識にそのようになっている組織は危険です。自分たちが気づかないうちに取締役は社長に、本部長は取締役以上に、リーダーは部長以上に対して必要以上に配慮し、ゴマをすっていませんか?

下にいる人たちは上司が怖いから、上司に良いように対応しないと評価が上がらず給料が上がらないからと考えるようになり、いつの間にか意図せずに日本風が蔓延する会社になっているのです。自由に自分の意見をはっきり言える風土になっており、その意見やコミュニケーションが容易に相手に理解できるよう伝えられていればそのようなことはないのです。

でも自分ではそうなっていないことに気づかないのです。上の人は良く知っていますし、周りの人も良く見ています。態度が違うのです。上の人は良い気分になり下の人はそれで得をするということは、それはそれとしてよいのですが、実際のビジネスの世界ではそれでは競争に負け、弱い存在になり、売り上げ、利益結果、信用力が落ちてしまうのです。

これは会社に限った事ではありません。家庭でも親が子供に対してあれはいけない、これはこうしろとあらゆることを押し付け、無理強いし、暴力的に強制すること(DV;ドメスティックヴァイオレンス)も同じです。

自分たちはオープン環境の中にいる/オープン環境を作っていると思っているのに実際は過去のしがらみや文化が蔓延しているのです。これは日本の企業だけでなく、家庭でも、会社の職制、社会階級、運動のトレーナー、芸術においてもそのような文化が受け継がれているのです。

もちろんすることは生死を分けるわけではないですし、スポーツなど特別に訓練された人達にはありえません。会社の経営は曖昧なプロセスとあってないような規律に則って運営されているからそのようなことが起こるのです。それが会社の文化です。

右を向けと言われれば右を向き、左を向けと言えば左を向く、俺に従えと言われれば従う。今は命を懸けて国を守らなければならない戦時中でもなければ、作業効率化によって生産性が右肩上がりになっているバブル時代でもないのです。

戦後40年間で日本の経済は後進国から先進国へまっしぐらに上昇し、Japan as No. 1 と言われるようになり、生涯同じ会社で社員一丸となって日本を世界一の経済大国にしようと働き、年を取ればその会社が墓場まで面倒を見てくれた、そんな時代とは違うのです。

戦後70年、人々は資本主義の本質を見直そうとしているのです。今までは日本を先進国並みに繁栄させようとして、きつい仕事も当たり前であると思って働いてきました。そして子供たちには二度と同じ辛い経験をさせないようにしようという目的と気持で頑張ってきたのです。

今、物はあふれ、食べ物は余り捨てられ、社会は貧しい人たちに勇気を与え、仕事も与えているのです。子供を多く生んで育てることよりも、自分たちの人生を楽しもうとしているのです。もう人に忖度するのは飽きたのです。

それよりも本当の幸せを若い人たちは考え始めているのです。それも日本だけでなく世界の人達と同じ気持ちになって考え始めたのです。それはお金だけではありません。名誉でもありません。人に与える施しでもありません。心の中に何かが芽生えているのです。人種を超え、ジェンダーを超え、学問を超えたものです。

これらを考えてください。お金だけで物事を考える時代はとっくに消え去っているのです。

上から言われたことが自分にとって本当に良いアドヴァイスだと思っている取締役、部長、課長たち、あなたの組織は本当に古いのですよ。わかりますか? 自由とは、規律と整理された組織とプロセスの中で誰もが分け隔てなく意見が言えることであり、囲われ型組織とは違うのです(個人情報、国家機密等はこの範囲ではありません)。

それは世の中の情報、コミュニケーション、情報伝達方式、ネットワーク、リーダーの決断、部下のモチベーションが変わってきているからです。若者たちは教育され、その自由な意見の交換が個人、チーム、会社、世の中の成長にかかわっていることを知っているのです。

しかし今の40代以上の人達は上から怒鳴られながらそのやり方を教えられてきており、そのような人たちがリーダーになっているのでオープンであることの価値を知らないのです。モチベーションの在り方を根本的に直さないといけない時代です。

上司は自分の言ったことが効果を上げていると満足しているのですが、そうではなく、自分が100歳以上になったときに自分を振り返り、120歳まで生きるために自分の価値を求め続けてきたかを振り返って考えることができるような人生観をもちたいですね。さもなければAIに自分を乗っ取られてしまいますよ。

杉井 要一郎

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