目に見えないものとの戦いから学ぶべきこと

新型コロナ COVID-19 のために、もうひと月以上、家に閉じこもって仕事をしています。

私がここで目に見えないものと言っているのは新型コロナウィルスのことだけではありません。自分の心の中のストレス、葛藤などの自分自身との戦いや、SNS上で頻繁に起きている Fake News、うその情報もそうです。

経営者にとっては一番必要な戦いは、未来の仮説等への挑戦です。シナリオ作成からすでに戦いは始まっています。

今皆さんが戦っている新型コロナウィルスの爆発的感染が収束した後に来るのは、今までとは全く違う世界です。経営、経済、商品、サービスをはじめ様々なものが変化しているのです。

新型コロナによる緊急事態宣言以降、皆さんはITによるリモートでの仕事をせざるを得なくなり、それに慣れてきました。また買い物、お金の支払いも現金を受け渡す方法から別の決済方法に変わりました。会議もリモートで効率よく、遠く離れた人とのディスカッションや Presentation ができます。

個人的には、女房とも結婚してからこんなに長い時間を家で一緒に過ごしたことはありません。一緒に歌を歌ったり、お花のお稽古をしてもらったり、食事も毎日朝、昼、晩の三食を一緒に食べています。子供たちとは電話、Smartphone の画面を見ながら話せますし、孫たちと会話もできます。映画も好きな時に、NHKの昔のプログラムも見られるのです。5年前には信じられなかったことが目の前で起こっているのです。

目に見えないものとの戦いから学ぶべきこと

でもこれは私が求めている人生ではないのです。私は自分のことを反省したり、ストレスのない毎日を求めたりしているのではないのです。私が求めていた本当の幸せとは、Human Well Being、世界中の人々にとっての幸せとは何かを考えることです。その時がやっと来たのです。

たとえば夫婦で一ヶ月間家の中にいると、最初は良いと思っていたことも、時間とともに次第に悪いところも見えるようになります。また “あばたもえくぼ” に見えるようにもなりました。よくある嫁姑間の馬が合う/合わないも第三者から見ると良く理解できるものです。

同じことが自分でも気がつくはずです。謙虚に自ら反省する人とそうでない人の違いです。ではどのような時にそれができるようになるのでしょうか?

相互に相手を観察できる能力がなければなりません。そして一番大切なことはどのような時でもお互いを尊敬しあえば小さなことは何でもなく過ごせるということです。“何事も小さなことである” と自分のマインドの中で納得できる鷹揚さを、心の余裕として育んできていなくてはなりません。これができる人には他の人がついてくるでしょう。

しかし、Leader ならば常に寛容で辛抱強く、包容力があることが良いことでもないのです。これは戦争なのだと思ったとたん、自分が持っている常識という判断ができなくなるからです。雷が遠くになっているときには驚きもあり、準備もでき、恐怖も感じるのですが、雷が突然自分に落ちてきたときはそのような余裕はありません。戦争もそれと同じです。すでに目の前に爆弾や弾丸が落ちているのです。戦争とは、目に見えたり、音がしたりしてのんびりしたものではないのです。

今回の新型コロナウィルスも目に見えない脅威であり、全く新しい戦争です。政府、専門家のアドヴァイスに従って、自分の安易な自信、仲間内のマンネリ化した思考に従わないようにしてください。敵は目に見えないのです。そして私たちには免疫(Immunity)と抗体(Antibody)がまだついていないのです。

これは1000年に一度と言われる災厄であり、年齢やジェンダーを問わず経験、知識も何もないのです。自分のエゴではダメです。それには科学的な根拠があります。是非とも専門家に従ってください。そして将来そのような専門家になって人のために働く人になってください。

あなたはリモートワークをしてみて、あるいは家で過ごす時間の中で、仕事の在り方、これからの仕事の仕方をどう考えましたか?現実を踏まえてご自分で良く考えてください。

今目に見えないことは山ほどあります? 貴方ならばどんなことに挑戦しますか?

杉井 要一郎

TOP