社長は元気なうちに後継者を育成する~その1
価値観が違う世界で育ってきた後継者。急務となる後継者育成

日本の経営者はどんどん高齢化しています。後継ぎも50代です。後継者を育てるにも社長の気力が衰えていては、育成されるほうも大変です。

 
社長は自分が好奇心・向上心をもって成長してきました。
ですから、そのアドレナリンが止まってから後継者を育成するのでは遅いのです。

 
自分が元気なうちに、後継者をしっかりと育てることが必要です。それには最低3年はかかります。後継者個人の育成だけでなく、組織の新しい文化も作りあげなくてはならないからです。

 
また気力があっても、時代の先端を行く技術が理解できないと、これからの経営はさらに大変になります。特にITテクノロジーは経営のOSになってきており、経営を語るそれらの言葉の意味が分からないという話も聞きます。

 
効率、能力、行動指標までもが変容しています。
若者の考えていること、価値観が理解できないという年代のギャップもあります。

社長は元気なうちに後継者を育成する~その1 会社の価値観や社会の価値観など、価値観が違う世界で育ってきた後継者の育成は急がなくてはなりません。

© naonori kohira

高齢になっても負けない頭と身体

若い人には、こちらが一方的に教えこむよりも、自分から進んで学ぶような環境を提供したほうが興味がわき、成長も早いのです。

 
加齢によりメンタルや体力が衰えると、認知症や鬱、頑固、怒り易いなど、人のネガティブな面が出てきます。何もしないでいると脳の力も落ちてきますが、努力すれば、何歳になっても脳力は高めることができるのです。

 
60歳を過ぎたら、健康維持として、必ず何らかの運動を始めましょう。
人生100年といっても健康寿命はそれよりも短いのです。健康寿命を延ばすことを心掛け、身体の衰えにどう向き合うかを考えることも重要です。

 
スズキ自動車鈴木会長は、40年以上にわたり社長、会長として経営のかじ取りを担ってきており、91歳の今年、現役を退きますが、今後も相談役として活躍されるようです。

 
健康管理は、本人が強い意志をもって、運動やメンタルタフネスのトレーニングをすることが必要です。若い人でも、健康をあまり意識しない生活を続けていると30年、40年後には認知症が待っています。

 
日本は2045年、今から24年後には推定人口1億2000万人の30%以上が70歳以上になるそうです。そして、医療や再生医療の発達、神経症や認知症等の医薬品の発達により寿命はもっと長くなります。

 
既に2020年で、100歳以上の方が8万人を超えています。世界人口が毎年一億人増える中、日本は逆に人口が減少しつつあります。

 
そのような状況で70歳以上の人たちも現役で働くようになっていますから、80歳過ぎくらいまでは、自分で生計を立てられるように、目に見えない資産を増やしておかなければなりません。

 
老人施設等に入った途端に、老化が進んでしまうという人も多くいます。
楽しい人生とは何かを考えると自分の事だけに狭くなってしまいます。自分のことだけでなく、他の人のことも含めて考えましょう。

 
70歳定年ですが、その定年後の30年以上をぼんやりと過ごしますか。
(次回に続く)

杉井 要一郎

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